小笠原諸島の開拓者・小花作助の経歴・人生について

小笠原の開拓者 小花作助
小笠原の開拓者 小花作助
偉人の人生

小花作助とは?

小笠原諸島の開拓者

小花作助をご存知でしょうか?小花作助とは、小笠原諸島を開拓したことで知られている偉人です。小笠原諸島は他の国が領有権を主張していたのですが、小花作助らにより領有地として開拓され、現在は日本の領土となっています。

長野・東京の偉人

小花作助は元々幕臣でしたが、小笠原諸島を開拓後、明治新政府でも活躍しました。小笠原諸島開拓を含めた活躍、功績から銅像も作られており、出生地である長野と東京の偉人として知られています。

小花作助の経歴・人生

幕府旗本の子として生まれる

小花作助は信濃国木曽(長野県にあたります)で、江戸幕府旗本の子として1829年3月28日に生まれました。旗本とは武士の身分の一つで、旗本格は当時「殿様」と呼ばれる身分です。良い家に生まれたのですね。

小笠原島開拓を命じられる

1861年、32歳頃に小花作助は小笠原島開拓を命じられます。当時小笠原諸島はまだ日本領となっておらず、住民が住んでいました。この小笠原島に外国奉行だった水野忠徳と共に渡島して調査を始めます。

この小笠原諸島開拓は海防上の危機を幕府が感じたことにより行われたものでした。

小笠原諸島 画像

小笠原諸島 画像

領有の基礎を築く

しっかりと調査をした上で、小花作助らは住民に対して日本領だと宣言。領有の基礎を築きました。因みに、この時に居住していた外国人住民は71名いたと言われています。そして、その住民達に圧力をかけたりはせず、穏やかな形で領有権を示したそうで、小花作助の真摯な態度に感心し、住民達は領有権を認めました。

その後、八丈島から30名の移民を連れて、小花作助は一年半ほど基礎を築く業務にあたりましたが、幕府の方針転換があり、一旦引き揚げることとなります。

この引き揚げにより外国勢力はまた領有権を主張し始めてしまいました。

支配調役

一旦引き上げた小花作助はフランス・イギリスへの派遣に随行したり、町奉行支配調役としてのお仕事をします。町奉行支配調役とは、奉行組織の役職のことです。

新政府に出仕するも

小花作助は幕臣から明治新政府に出仕して仕事をしていました。ですが、「小笠原が外国に奪われてしまう」という危機感を感じていたのです。そこで小笠原開拓をもう一度するように訴えますが政府は取り合ってくれませんでした。

ですが、粘り強く訴えることで協議原案が成立し、再び小笠原島開拓に向かったのです。

小笠原島出張所の初代所長

協議原案が成立した翌年、明治丸という船で小笠原島に渡り、小花作助は小笠原島の初代所長となりました。そして、領有権を主張していた外国に日本領であることを通告したのです。

この際、現地に住んでいた居住者は日本に帰化(他国民となること)することになり、名前も日本の名前が与えられました。例として、「セ―ボレー」という名の方は「瀬堀」という名前になっていたようです。

始めは幕府による命で小笠原へ行った小花作助でしたが、最終的には小花作助の強い想いにより小笠原諸島は日本領となったのですね。

小笠原諸島 画像

小笠原諸島 画像

東京に戻り隠居

三年ほど小笠原島所長として小笠原経営にあたった小花作助は、その後東京に戻って隠居しました。小花作助の活躍により、この頃は既に小笠原島は日本の領土だと国際的に承認されたようです。

因みに、隠居後であったにも関わらずお願いされて北海道水産会社社長にも就任していました。

小花作助のお墓

小花作助のお墓が、東京都谷中霊園という墓地にあります。1901年に亡くなっていますので、随分と古いお墓ですが、とてもいい状態で存在しています。

また、遺品は小笠原諸島開拓当時の実態が分かる資料として東京都の文化財に指定されています。

小花作助 お墓

小花作助 お墓

小花作助の豆知識

息子も活躍している

小花作助の長男、小花冬吉も活躍した方です。小花冬吉は鉱山治金学を学び、鉱山監督、鉱山専門学校の初代校長として知られています。

小花冬吉 銅像

小花冬吉 銅像

著書がある

小花作助に関しての情報はあまり多くはありませんが、小花作助には著書が二つあり、Amazonでも画像の本が販売されています。

小笠原島要録 画像

小笠原島要録 画像

まとめ~小花作助の人生~

今回の「小笠原諸島の開拓者・小花作助の経歴・人生について」はいかがでしたでしょうか?

小笠原諸島は日本の領土と思って育った現代の私たちですが、実は元々外国の方が住んでいたとは驚きですよね。そして、現在日本の領土として存在しているのは、小花作助という偉人のお陰だったのです。こうした偉人の偉業により今の環境があることを、現代を生きる私達は忘れずにいたいですね。